眠れるだけ眠った日 住み慣れた部屋に 静かに影が落ちていく 汚れた窓の格子の向こう 淡い空だけが息をしている
ねぇ ニルヴァーナ 言葉は曖昧じゃ駄目なの 夢の中では飛べるのに
あれを手にしては これを消費し それを余すのは不快だが 廃された行方に追いつかない ブラックホールは待っている
教えてニルヴァーナ この魂は何処から来たか わたしは何を遺すのか
あの夏の夜 天の川が流れ 星が降り注ぎ 暗い深い銀河の中で 小さな光は躍り出た
果てしない 限られた時空のあいだ 漂うものたちが 深呼吸して 内なるリズムを響かせる
教えてあげるニルヴァーナ あなたは愛され生まれてきた あなたの存在が必要なの
わたしとあなたのあいだ 不完全でも最善の エネルギーが交わされるように 然るべき時を待ちながら 波の音に身をゆだねよう
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