何かを追い払いたくて
それが何か わからなくて
虹色のシャワーを浴びる
淡い色が肌へ染み
まぶしい光が射し
わたしは空を思い出す
光は ただ光ることを全うして
それは歓びで
空の青さは光を抱き 流れ
この上ない
照らされて 真っさら
何色にでもなれる
湯のないバスタブの上
小窓から射す光に浮かんだ
無数の蒸気の粒は踊っている
わたしは 小さな部屋にいた
空気に溶けてく丸は愛おしく
ありがとうって呟いた
追記 : つかれた時には水を浴び、この詩を思い出す。思いださなくなった日、わたしは何を詩うのか。きっとそんな日にも意味をもつ。詩うとは、そういうものなのだろう。
text by あべ ももこ
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