ようやく暑さが「そろそろ帰るか…」と腰を上げたようだ。
急な気温の変化に、体調を崩されたりしていないだろうか。
前回まで欧米を巡ったが、今回は一時帰国して、のんびりしようと思う。 音旅-一時帰国-、お付き合いください。
…と、前振りをしたのだが、著者・森永が普段聴く邦楽について振り返ってみる。
邦楽にも様々なジャンル、カテゴライズがあるわけだが、森永には あまりそのあたりの垣根がない。
特殊な売り方によって、皮肉にも今ではCDのセールスランキング上位を占めるようになったアイドルグループ(決して揶揄しているわけではないし、むしろ好んでいる)の曲も聴くし、クラブでかかるような邦テクノも大音量で聴きたい派だし、ボカロなんていうのも好んで聴くし、イカ天(平成名物TVである)に出演したようなロックバンドも大好きだ。
正直なところ、巷で起こる音楽ジャンル戦争(「あのバンドは○○だ!」「あのグループのファンはどうちゃら」といった具合のアレ)には、ほとほと疲れきっている。
自分の好みは誰かの不得手・自分の不得手は誰かの好み。干渉しあわなければそれでいいと思うのだが。
いつの時代も 人の世は諍いが絶えないものだから、仕方がない。
気を取り直して、森永が最近ヘビロテし、おすすめしている曲をご紹介したく思う。
新しくリリースされたものだけではなく、数年前のものでも取り上げたい。
ひとつめは、こちら。 〔vivi/米津玄師〕https://www.youtube.com/watch?v=W-Tun8O-Tjk
元はボカロPのハチである彼自身が歌う、どこかノスタルジックな一曲。 アイロニーを浮かばせ、どこか牧歌的に揺れるメロディが特徴的だ。
ふたつめ。 〔OMINOUS/the GazettE〕https://www.youtube.com/watch?v=qLD8z6H84Lc
8月26日にリリースされた彼らのアルバムの表題曲のひとつである。 不吉を冠するこの曲は、新たなステージへの幕開けを静かにただ強かに示す。
続いては、この曲。 〔dawn/chouchou〕https://www.youtube.com/watch?v=Hxi9bEEM2ro
有名なメタバース、セカンドライフが活動場所であるchouchou。 柔らかな声と、心の臓に深く沁み入るような旋律は、単に切なさや儚さを伝えるのではなく、つねにそれらが傍にあるものとして優しく教えてくれる。
最後に、このコラムを書いている最中にずっとかけていたこちら。 ご存知の方も多いことだろう。
〔Starry Sky/Capsule〕https://www.youtube.com/watch?v=LA37DbXmx9E
何かひとつでも気になるものはあっただろうか。
ほとんど海外の音楽を聴くことが多い森永だが、邦楽も様々聴くということを主張したい今回だった。
新たな好みの探求者へ、少しでも手助けになれたらよいと思っている。
**著者紹介** 森永 睡(もりなが ねむ) 最近は生ハムとクリームチーズを好んでいます。 次回はスウェーデンに行きましょう。
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